平成29年の「庚申祭」についてお知らせします。
尾張猿田彦神社では、年に六回あります「庚申の日」に庚申祭・庚申札を授与しています。
そもそも「庚申の日」とはどんな日で、どういう意味なのでしょうか?
読み方は、「こうしんの日」と読み、「庚申」とは、昔の日時の数え方で57番目を表します。
昔は、酉年・申年などで馴染み深い十二支と、甲(きのえ)・癸(みずのと)など10種類がある十干の組み合わせで日時を数えていました。
例えば、「甲子園」。これは、甲子園が出来た年が 大正13年8月1日 だったのですが、
偶然にもこの年は十干・十二支の最初の年(甲+子)が合わさった年。大変めでたい事から
甲子園という名前になったそうです。
なぜ「庚申の日」を祝うのでしょう?
庚申の日は、平安時代から続く庚申信仰から来ています。
人間の体の中には、三匹の虫、三尸が住むと考えられていました。
この虫たちは、人間が死ねば自由になれるので、人間の寿命を減らそうとがんばっています。
唯一、庚申の日の真夜中には虫が寝ている人間の体から脱け出すことが出来るので、寿命を司る天帝にその人間の行った悪行を告げ口に行って寿命を減らそうとします。それを防ぐため、庚申日には徹夜をする習わしがありました。
今日では、徹夜をするのではなく、お札を枕の下に入れて眠ることで災いから身を守るという風に変化しています。
庚申札